CHALLENGERS' VOICE
サニタ式健康革命
株式会社サニタ 代表取締役
津田 康徳 Tsuda Yasunori

1967年、神奈川県川崎市に生まれる。1990年、成和株式会社(現・株式会社サニタ)に入社し、2000年に代表取締役に就任。調剤薬局一店舗から事業を拡大し、整骨院・デイサービス・訪問医療を統合した総合健康支援企業へと成長させる。2014年サニタ・ホールディングスを設立。地域社会に根ざした医療の提供を信念とし、革新的な経営を続けている。

https://sanitapharmacy.co.jp/

健康を創るという新常識

地域の健康を支えること。それは単なるビジネスではなく、社会における重大な責務であり、時に壮絶な覚悟を要する。そんな大きな使命を背負い、ひたむきに歩み続けている経営者がいる。 津田康徳。株式会社サニタの代表取締役であり、医療と福祉の領域において、既成概念を打ち破りながら新たな価値を生み出し続ける男だ。創業当初から地域医療の充実に全力を注ぎ、時に困難に直面しながらも、決して歩みを止めることはなかった彼の姿勢は、単なる事業家ではなく社会変革の旗手とも言える。「地域にとって必要な存在であり続ける」この言葉を胸に、津田代表は日々奮闘を続ける。彼にとって経営とは、利益の追求だけではなく、人々の生活に直接寄与するものでなければならない。調剤薬局、整骨院、デイサービス、訪問医療…すべての事業が一貫して健康というテーマで繋がっているのは、彼のこの強い信念があるからだ。 彼の眼差しは常に未来を見据えている。地域社会に根付いた医療を提供するためには、単に現状維持では足りない。新たな技術やアプローチを取り入れながら、常に進化し続ける。津田康徳は、経営者としての鋭い洞察力と、地域住民に寄り添う温かさを兼ね備えた稀有な存在といえよう。

インタビューの様子

はじまりはたった一軒の調剤薬局

サニタの歴史は、一軒の薬局から始まった。昭和47年(1972年)、横浜市の商店街に誕生したその小さな店舗は、地域の人々にとって身近な存在であり、健康を支える拠点として機能していた。しかし津田代表が引き継ぐころには、経営の拡大を求める時代の流れとともに、大きな変革の必要に迫られていた。そこで彼は単なる薬局の経営者にとどまることなく、新たな可能性を模索し続けたのである。彼が目指したのは「地域社会に根付く包括的な健康支援」の実現であった。つまり薬局としての役割を超え、より多面的なアプローチを取り入れるべく、調剤薬局を中心に、柔道整復師、栄養士、介護福祉士など、各分野の専門家が連携する総合医療サービスの構築に乗り出した。 この挑戦は従来の医療機関の枠を超えた、新しい形のヘルスケアビジネスへの進化を意味していた。調剤薬局は薬の提供だけではなく、患者に寄り添い、日々の健康相談を行う場として機能し、整骨院では専門的な施術を提供しながら、健康維持と予防医療を支援する体制を整えた。また、デイサービスでは、要介護者や高齢者がより良い生活を送れるよう、専門的なリハビリテーションと介護を組み合わせたサービスを提供。さらに、訪問医療事業を展開することで、通院が難しい人々にも適切なケアを届ける体制を整えていった。 こうして、サニタは単なる薬局の枠を超えた「地域密着型の総合健康支援企業」としての地位を確立していったのである。その根底にあるのは、「人々の健康を支えるためには、単なる治療ではなく、未然に防ぐ仕組みを提供しなければならない」という津田代表自身の信念であった。「私たちは、病気になってからの治療だけではなく、健康を維持し、より良い生活を送るための支援を提供しなければならない。それが地域に根差した医療機関としての役割なんです」と彼は語る。今日、サニタは調剤薬局、整骨院、デイサービス、訪問医療といった多岐にわたる事業を展開しながら、地域社会に必要不可欠な存在として進化を続けている。

サニタが“異端”である理由

現在、サニタの事業はただの医療機関の枠を超えている。「健康」という本質的な価値を軸に、地域の人々の生活全般を支える存在へと進化しているのだ。 サニタの調剤薬局事業は単なる薬の提供にとどまらず、薬剤師が直接健康相談を行い、患者一人ひとりに寄り添ったケアを提供している。また、整骨院事業では、独自に開発した「サニタ式ストレッチ」を導入し、症状の根本的な改善を目指す。デイサービス事業では、介護とリハビリを融合させることで、高齢者が健康を維持しながら充実した生活を送れるよう支援している。さらに、訪問歯科や訪問医療事業も展開し、通院が難しい患者のもとへ直接専門スタッフが訪れ、適切な医療を提供している。このように、サニタは「健康をトータルサポートする企業」として、社会に新たな価値を提供している。 津田代表の経営哲学の根幹にあるのは「人材」だ。組織の成長は、そこに集う人間の成長によって決まる。彼は従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、個々が専門性を活かしながら組織として機能する環境を作り上げていると語る。

インタビューの様子

医療の中原統一を目指して

サニタを率いる津田代表は、革新を恐れず、未来を見据え、人と組織を成長させながら社会に貢献する。その姿はまるで、乱世を生き抜いた曹操のようだ。状況を冷静に分析し、時代の流れを見極めながら最善の一手を打ち続ける曹操。「英雄とは時代の先を読み、道を切り拓く者なり」という彼の言葉が示すように、津田代表もまた、変革の時代に立ち向かい、新たな可能性を追求し続ける経営者である。彼の歩みは、サニタという企業を通じて、これからも社会に新たな価値を生み出していくだろう。 そんな津田代表の描く未来は明確だ。「サニタに行けば、すべてが揃う。健康のことなら、まずサニタに相談すればいい。」 ビジョンを実現するため、社内保育園の創設など、従業員が働きやすい環境の整備にも尽力しているサニタ。医療の枠を超え、社会のインフラとして機能する企業へ…サニタの歩みは止まらない。

会社の看板